どん底を味わい気づいた「人と関わることの大切さ」

大切なのは夢や目標だけじゃない!ワカモノの暴露メディア

学生のうちに何かしたいけど、何をしたいのかわからない。自分が何に興味があるのかわからない。等身大のワカモノたちへ駆け出しPRライターがインタビュー!

現在オンラインの大学に通いながら、TEDxKyotoやワカモノラボにも所属する近藤慎一郎さん。高校を中退、大学編入を経て、大学は夢を探すものではないと語った彼が目指しているものとは?ワカモノラボPRライターの長嶋未菜が取材してきました!


仲間と楽しく結果を出すことの大切さを知った高校時代


───高校を中退した理由を教えていただけますか?

近藤慎一郎(以下、近藤):今思うとずっと本音で話せる人がいなくて、自分を追い込みすぎてしまい身体を壊したからだと思います。


高校の時の自分は感情をあまり出さず、いかに効率よく自分の目的に向かって最短距離で進むかについて考えていました。そのため、友達も作らず勉強と部活に打ち込む日々を過ごしていました。


自分の身体が限界を迎えていると思い、周りの大人に相談したのですが、だれも自分の弱さに気づいてくれず、つづけるしかない状況でした。その結果、体も心も限界に達してしまったんです。ひとりで周りの大人に自分の現状を伝え理解してもらおうとする気力もありませんでした。


───どうしてそこまでして早く目的にたどり着きたかったのですか?

近藤:幼い頃から、自分がいくらがんばっても認められない評価制度や、権力がある人に決定権があり、そこに自分のような弱者が左右されることが多々ありました。そんな平等じゃない、夢を持たせてくれない大人や周りの環境がとても苦しかったです。


たとえば、中学の時、陸上部のキャプテンを任されるはずが、大人の事情で副キャプテンにされてしまったり、自分の正直な夢を書いても書き直しをさせられたりするなどといった経験から、自分の正直な想いを誰かに話すことをあきらめていました。


誰にも理解されず、そんな社会に対して何もできない無力な自分がくやしく、自分のやりたいことをするには、誰にも何も言わせられないぐらいの地位や実績をつけるしかないと思いました。そのため、勉強も部活もして、名前の通った大学に行くことで見返したいと考えていましたが、身体を壊すこととなってしまいました。


───身体を壊す前と後でどのように変わりましたか?

近藤:人間らしくなろうと決めました。身体を壊している間はひたすら自分と向き合ったり、本を読んだりしていたのですが、これまでの自分を振り返ってみると、全然生きていて楽しくなかったなって気づいたんです。今までの自分は、人の感情に介入せず、現象だけを見ていてとても機械的になんでもこなしていました。


でもあるとき、こんなに自分は必死になって頑張っているのに周りを見ていると楽しそうに仲間と過ごしながらでも結果を出している人がいて、仲間をつくることに対してポジティブに考えられるようになったんです。なので、大学からはちゃんと人と関わろうと思いましたね。

大学は夢を探す場所ではない

───身体が治ってからはどうしたのですか?

近藤:その時の環境が嫌で日本から出たいと考えていたため、海外の大学に行くことも視野に入れていました。ですが、英語が苦手だったこともあり、卒業するまでにかかる年数や費用がわからなかったので断念しました。そこで、日本で海外のような環境で英語が学べる学校はないか調べて専門学校へ進学することに決めました。


───大学を編入したのはどうしてですか?

近藤:私にとって大学は、自分の成長の通過点であり、適切な環境・人から学ぶべきだと考えているからです。大学は自分にとって居場所でもなければ、夢を探す場所でもありません。今の自分に必要な環境、勉強は何かというのを常に考えています。


編入時は、英語だけでなく他のことにも挑戦したいという気持ちがあったため、挑戦できる環境やこの人から学びたいと思う人を見つけて編入を決めました。自分にあった環境を探しつづけていたのだと思います。

大切なのは手段じゃなくて、目的

───今活動されているワカモノラボに至るまでの経緯を教えてください。

近藤:ワカモノラボの代表である有馬華香さんと出会った時は、何かに挑戦してみたい、自分の学んでいることを活かしてみたいと考えていました。また、有馬さんと一緒にやりたいと思った理由は、私の話を一切否定せずに聞いてくださり、学生である自分と同じ目線で対等に関わってくれている姿勢が伝わり、嬉しかったからです。そういった大人の方と出会う機会は今まであまりありませんでした。


───ワカモノラボはどんな想いで取り組んでいるのでしょうか?

近藤:自分は小中高と大人に理解されなかったため、言いたいことが言えず、とてもつらかった経験をしました。なので、そういう自分と同じように言いたいことが言えずに苦しんでいるワカモノと社会を繋いでいきたいです。また、今まで本音で話せる人がいなかったけれど、今は同じように苦しんだ経験をしてきたメンバーと一緒に活動できていて誇らしい気持ちと居心地の良さがあります。


───近藤さんの将来の夢や目標はなんですか?

近藤:日本や海外など場所にとらわれず仕事をしたいというざっくりした目標は昔からぶれていないです!それができるなら、手段にはこだわっていないため、就職するのか、フリーランスなのか、働く形態はあまりこだわっていません。


正直、将来のことはわからないです。大学院への進学も考えていますし、ワカモノラボもがんばりたいです。自分の意志で決められる人生を歩んでいきたいです!


インタビューを終えて

まだ学生でありながら今までかなりつらい経験をしてきた近藤さんだからこそ、夢は大きく、そのためならいくらでも努力ができる方なんだろうなという印象を受けました。また、こういったつらい経験があるからこそ、相手のことを考え、想い、接することができるのだと思いました。そんな大きな目標のためなら手段を問わないで努力ができる近藤さんの今後の活躍に期待しています。


(取材・執筆:PRライター 長嶋未菜 / 編集:有馬華香)

mina

その土地に根付く人の想いや文化が好き 日々新しい土地で自分の人生を0からクリエイトしていくことが好き クリエイト道中のご縁を大切にしながら、世界中のクリエイターが繋がり互いにプラスになるようなワクワクする社会をつくっていきたい。

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