これまでの経験がいまの自分を作り出しているからこそ無駄なことなんてない!「自分の好きなことに対して全力で向き合った結果わかったこと」

現在、就職活動をしながら、自身でつくったお菓子を出店交渉を行いながら販売までしている奥田捺美さん。自分のやりたいことを見つけるため、これまでサークル3つの掛け持ちや、就職活動支援団体の立ち上げをしてきました。大学に通いながら製菓学校も通っていた奥田さん。いろんなことに挑戦する中で見据えている奥田さんの未来像とは?ワカモノラボPRライターのMina Nagashimaが取材してきました!


なにかしなきゃという焦りを原動力に自分の好きを探しつづけた


ーどうしてずっとなにかに挑戦したいと行動していたのですか?

奥田捺美(以下、奥田):わたしにとって大学は社会人までの猶予期間だと考えていたため、ただ学校に行って卒業すればいいというわけではなく、なにかにチャレンジして考え方や経験を変え成長する機会につなげたいという思いがありました。そのなにかが見つからない期間はせっかく大学にきたのに時間だけが減っていくという焦りがありました。


また、身近な存在である祖父のように自分のやりたいことに対して積極的に行動しているひとに憧れていたというのも大きかったと思います。わたしの祖父は、幼いころから絵を描くことが得意で自分でデザイン事務所を立ち上げたり、個展を開いたりしていて自分の好きなことにまっすぐに向き合っていました。なので、わたしも祖父みたいに行動力のあるひとになりたいとずっと思っていて、せっかく大学に入り、時間の制約もない自由に動ける中、中高のような受け身で過ごすのではなく自分でなにか行動をおこしたいという思いがずっとあったのだと思います。

ーお菓子づくりが好きだと気づくまでは他にどんなことに取り組んでいたのですか?

奥田:1年生のときはサークル2つに所属をしていましたが、どちらにも本気になることができずにすべて辞めてしまいました。2年生からはひととちがうことをしたいと思い動きはじめたのですが、なにがあるのかわからなかったため、長期インターンの面接を受けに行きました。そこで自分はなにかに挑戦はしたいが、そのなにかがわからないからチャレンジさせてほしいと素直に話したところ、人事のかたに「それって長期インターンでないといけない理由ってないよね?」と言われ、そこからシンプルに自分はなにが好きで、なにに挑戦したいと考えているのかということを振り返るきっかけをいただけました。そのときに、「わたしは大好きなお菓子づくりでひとを喜ばせることが好きで、もっとうまくなりたいって思っていたな」という自分の中の思いに気づくことができました。そして、大学3年生から大学と並行して製菓学校に通いはじめることにしました。


なにが正解かよりもどうやって正解にしていくかをお菓子の販売から学んだ

ー大学と並行して製菓学校に行くことは大変ではなかったのですか?

奥田:製菓学校は半年で授業が土日に集約されていたのでタイムスケジュール的な管理は大丈夫だったのですが、お菓子づくりの練習時間を確保するのがむずかしかったです。ですが、製菓学校に通いながら既にお菓子を販売するという目的を持っていたので、自分が納得できるクオリティのものをつくりたいという気持ちとできない自分でありたくないという気持ちからがんばっていました。


ーどうしてお菓子を販売しようと思ったのですか?

奥田:製菓学校に通おうと決めたときは、自分にとって大きな決断だったのですが、だんだんと学校って手段でしかないと思うようになり、せっかく技術をつけるからには、ちゃんと販売という目的まで果たそうと思いました。

また、実際に販売の準備のために動きだしてからは、自分のつくったものでお金という価値に変える経験をしたいという想いと自分のつくったお菓子でたくさんの人を喜ばせたいという想いが強くなりました。同時期に就活支援団体の立ち上げにも関わっていて副代表というポジションまで任されていてやりがいを感じていたのですが、すべてに全力を捧げる余裕がなく、1か月悩み学生団体を辞めることにしました。悩んでいた際に、先輩に相談したところ「自分の人生だから、自分がやりたいと思うほうを選択することが正解」という言葉がわたしの心に響き、自分から内発的にやりたいと思っているお菓子づくりに真剣に取り組もうと決めました。責任のあるポジションを降りるという決断をしたことでうしろめたさもあったのですが、そのときに自分が出した決断に対して、自分で選んだ道を正解にするためにお菓子の販売をやると決めたらがんばろうと思いました。メンバー1人ひとりにも説明したところ、全員が応援するよと言ってくれました。まわりからもらったエールもあってやると決めたことはやり遂げたいという気持ちが強まりました。


ー最初はどうやって販売をはじめていたのですか?

奥田:誰かとコラボするような形で販売を成立させていました。販売をするには乗り越えなければいけない壁が3つあったのですが、途中でひとりで全部乗り越える必要ってないと気づき、飲食系の学生団体を探し、直接連絡をしてイベントで販売したいということを提案して実現させました。


自分の幸せは自分でしか作り出せないからこそ自分本意で生きていきたい


ーいままで自分でなにかをつくり、販売をするという経験もしてみて、奥田さんがひとと一緒に働くうえで大切にしたいことはありますか?

奥田:私が尊敬や素敵だなと思うひとには要素が2つあります。ひとつは、ひとの気持ちが理解できるひと、もうひとつは、向上心があり、できない理由よりも、できる方法を探していくひとです。いま一緒にお菓子の販売をしている友人もわたしのようになにかしたいけどなにをどう実現したらいいのかわからないと最初は言っていましたが、いまはお互いの得意分野を活かしふたりで話しあいながらお菓子の販売をできています。わたしにとって働くということは、誰かに対して価値のあるサービス、モノ、コトを提供することでその対価としてお金をもらうことだと考えているので自分たちのやることの先に誰かがいるというのを忘れないように心掛けています。


ー現在お菓子の販売をつづけながら就活もしていると思うのですが、どんな未来像を描いているのでしょうか?

奥田:わたしの中で達成させたいビジョンは、自分のやりたいこと、自分の幸せを自分で作れるひとを増やすことです。わたしはお菓子づくり、お菓子の販売を通して自分で自分の幸せをつくり出すことができました。これまでの自分はこうあるべきという他人の価値観に当てはめて生きていたのですが、自分の選んだ道を信じることの重要性に気づけた経験から、自分で自分の選択をとれるひとを増やしていけるような仕事をしたいと考えています。わたしはお菓子づくりにたどり着くまで遠回りをしましたが、これまでやってきたことをどれもまったく後悔していません。どれもやってよかったと思えているのは、そのおかげでいろんなひとに出会い、いろんな考えをもらっていまを生きているからです。常に、任された仕事の先に、お客様の姿であったり、同じ働くメンバーのためであったりを忘れず、自分本意で仕事をしていけばどんな仕事でも前向きに取り組んでいけると考えています。


インタビューを終えて

自分の好きなことが見つかるまでとにかく諦めずに行動をしつづけてきた奥田さん。周りに流されず、自分の意思を貫き通し結果を出すまで努力できる姿がとても素敵で尊敬しました。また、自分で挑戦できる環境を見つけ出し、その環境の中で自分にしかできないことを見つけ取り組んできたことが、結果奥田さん自身を成長させつづけていたのだと思いました。自分のつくるもので誰かを喜ばせたいという想いを持っている奥田さんが今後どういった手段でビジョンを達成させていくのか楽しみです。


(取材・執筆:PRライター Mina Nagashima / 編集:有馬華香)

mina

その土地に根付く人の想いや文化が好き 日々新しい土地で自分の人生を0からクリエイトしていくことが好き クリエイト道中のご縁を大切にしながら、世界中のクリエイターが繋がり互いにプラスになるようなワクワクする社会をつくっていきたい。

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