学歴コンプレックスを自分の原動力に!「大切なのはどんな環境にいようと自分の心の声に耳を傾けること」
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学生のうちに何かしたいけど、何をしたいのかわからない。自分が何に興味があるのかわからない。等身大のワカモノたちへ駆け出しPRライターがインタビュー!
現在、家業を手伝いながら、PRライターの勉強やワカモノラボでの活動をしている稲森静さん。高校卒業後は経済的に自立しなければならず、大学には進学しないと決断したものの、学歴コンプレックスをずっと抱えていました。自分の道を切り開こうと前に進んでいる彼女が語った未来像とは?ワカモノラボPRライターの長嶋未菜が取材してきました。
コンプレックスは自分にしかない経験や価値につながる
───学歴にとらわれなくなったのはどうしてですか?
稲森静(以下、稲森):学歴ではなく、ありのままの自分を評価してくれるおとなや友達が、周りに増えたからだと思います。いろんなおとなの生き方をみたり聞いたりしてきたことで、わたしにとって大事なのは、自分が心地よく生きることだと気づけました。また、つらかったとき、母の存在に支えられていた部分は大きいです。「しずの生きたいように生きなさい」と言ってくれていたので自分の気持ちに素直になり、ラクになることができました。
───ワカモノラボに入る経緯について教えてください
稲森:母に誘われたイベントでワカモノラボの代表である有馬華香さんと出会いました。有馬さんは学生に対して教育やサービスをされている人であるのにも関わらず、学生ではないわたしに対しても親身に向き合って話を聞きアドバイスもしてくださりました。その時に有馬さんは人の肩書関係なしにだれとでもフラットに接してくださるかただと思い、信頼できると思いました。後日ワカラボに誘っていただき、その時は団体に属したこともなかったため興味本位で入ることに決めました。また、「フリーター」という肩書がずっとコンプレックスだったため、自分にも学歴にまさるなにかを手に入れられると思いました。
───ワカモノラボで実際に活動していてどうですか?
稲森:自分がいままで持っていたコンプレックスが環境を変えることで、いつのまにか自分にしかない価値に変えられていることに気づきました。今までは大学に行っていない、学生ではない自分を他のひとより劣っていると思っていたのですが、ワカモノラボでは学生ではない自分の視点を活かしながら活動できていてうれしいです。自分のいる場所によって自分の価値の捉え方が変わり、自分の活かし方も変わるということに気づけました。
「お金」が教えてくれた自分にとって価値のある選択
───そもそも大学に進学をしなかったのはどうしてですか?
稲森:はじめは大学に行くつもりでした。私の家庭では高校を卒業したら経済的な自立をしなければならず、大学も奨学金を借りて自分のお金で行かなければならなかったんです。そのため、自分が本当に納得できる大学にしか行きたくないという気持ちから、受験も第1志望しか受けていませんでした。
結果、志望校に落ちてしまい、そこから浪人生活がスタートしたのですが、浪人時代も、予備校費など、すべて自分でお金をやりくりしなければならなかったため、ちゃんと価値あるモノに使いたいと思うようになり、大学に行く必要があるのかを考え直しました。そこで、自分には大学に進学して、きちんと価値を生み出せるほどの、明確な理由がないことに気づいたんです。
───浪人生活を送っていたときにつらかったことはどのようなことですか?
稲森:周りからおいていかれるんじゃないかという焦りがありました。そんな焦りと、お金を稼ぎながら、勉強をつづけることのつらさから、大学に行かなくてもよい理由を必死に考えていました。また、大学生を敵対視することによって必死に学生ではない自分を肯定していました。しかし、高校時代の友達と会う度に、大学の話についていけないことや、遊びに行っても自分だけ学割が使えないという些細な自分とのちがいから、高卒である自分が劣っていると感じるようになりました。なので、専門学校に行くことも考えたり、資格を取ることを検討したりと必死になに者かになろうと、学歴にまさるものを得ようと考えていました。
自分の気持ちに正直になることで自分を大切に生きられる
───ワカモノラボではどのような想いで活動していますか?
稲森:わたしのように学歴コンプレックスを抱えている人っていると思います。自分ががんばることでその人たちにとって励みになったり、がんばれる理由、道を示せるような存在になりたいです。
───いま取り組んでいることやどんな未来像を描いているのか教えてください
現在は、信頼できる人たちに囲まれ、ワカモノラボでの活動や、PRライターの講座を受講しています。そして、そこでの経験を活かして、自分の言葉で素直に発信をすることで、価値を生み出せるような人になりたいです。
正直いまは自分の実力じゃまだまだ追いつけない部分が多く、日々新しいことに直面して気持ちの揺れや自信を無くしてしまうことがたびたびあります。ですが、そのように自信をなくした時は、自分に素直になり、なにがにがてなのか?なにを大切にしたいのか?をはっきりさせライフスタイルを調節するようにしています。人と比べ、無理にそこに合わせにいったり、落ち込んだりするのではなく、これからも自分の心の声に素直に、正直になることで、自分を大事にできるような生き方をしていきたいです。
インタビューを終えて
高校を卒業した時点で経済的な自立を経験しはじめたことから、お金をどこにかけるのかということについて向き合ってきた稲森さん。自分にとても素直な方だなという印象を受けました。周りとことなる道を進み、不安な気持ちもあった中でそんな不安を自分の価値に変換できた稲森さんを尊敬しました。どんなときでも自分に素直でPRという視点も活かしつつ言葉や文字で表していく稲森さんの活躍にとても期待しています。
(取材・執筆:PRライター長嶋未菜/編集 有馬華香)
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